文章修行家さんに40の短文描写お題  


00.  01.〜05. 06.〜10. 11.〜15. 16.〜20.
21.〜25. 26.〜30. 31.〜35. 36.〜40.





 00. お名前とサイト名をどうぞ。また、よろしければなにか一言。

 すぎはらゆうです。サイト名はMaeshmallow-pilloW。

 無謀にも二周目をはじめてしまいました。
 今回は課題として背景を統一してみようと思います。
 夏休みの日記帳を目指して日常生活の描写を修行したいです。


***の下を反転させると往生際の悪い言い訳があります。




終了後の反省。
@これのどこが夏休みの日記帳だ
A気分の浮き沈みが文章にですぎる。
B最初の設定とか最後にはもうあとかたもない。
下手にはなってないと思う(というか、思いたい)んです。でも、文章の癖みたいなのがでてきてそれを消そうとするとますますぐちゃぐちゃになっていくみたいで…。
とにかく日常描写が下手だと言うのが浮き彫りになりました。

懲りずに三周目もやらかすつもりです。慈善事業のつもりでおつきあいいただければ幸いです。






 01. 告白  【65文字】 

 「留年、決定したわ」

 父母の雷の衝撃に備え私は身構えた。

 前々から宣言していたことだったが、どうせ2人の耳には入っていなかっただろう。


******

  登場人物その1
葭原流季(よしはら るき)21歳 大学生。
常にローテンション。つかみにくい。
一個目からぶっとんでへんなひとになってしまったので以降非常に苦労しました。なんでだろう?






 02.   【65文字】

 受話器を置いたとたん、こらえていたため息が漏れた。

 「後は自分でごまかしなさいよ?」

 ごめんねー、と言いつつ夏織は全く悪びれていない。


******
 登場人物その2
結城夏織(ゆうき かおり)。流季の同級生。ギャルと見せかけ結構深い。

登場人物設定は後からいろいろ沸いてましたが結局設定倒れになっちゃいました。







 03. 卒業  【65文字】

 卒業したら人生と駆け落ちしたい、と言った。
 夏織は『バカね』と笑い、深幸は『死んじゃダメ!』と憤った。

 意思の疎通はこんなにも難しい。


******
登場人物その3
桜井深幸(さくらい みゆき)。同級生。夏織と流季の妹分。おっとりしている。
登場動物その1
葭原人生(よしはら じんせい)。とてもハンサムなビーグル犬。流季の目下の恋人。

意思の疎通が難しいのはお前だよ、とか怒られそうな気がする。
 





 04.   【65文字】

 朝の白い光を背に海までの直線を時速120kmで走り抜ける。
 助手席には最愛の人生。

 愛車と愛犬、そして私。
 目的地はない。私の至福のひと時。


*******
最初人生って普通に人間の彼氏のはずだったんです(変な名前なのはその名残り)
けど、人間の彼氏なんて流季には<(相手にも)耐えられないだろうってことでいつのまにか犬になってました。
すでにどんどん最初の目的から外れてます






 05. 学ぶ  【65文字】

 私の人生最初の挫折。
 ピアノ。

 この黒白の鍵盤を弾いているといつも思う。

 私にピアノの才はない。
 この世は決して、思うようにはならない。
 







 06. 電車  【65文字】

 各駅停車で居眠りして地下鉄へ乗り換え。

 快速へ滑り込んだ後はモノレールで目的地へ。

 レールの上に自由がないなんて、誰が言ったんだろう?
 

******
臨場感の無さに泣きたい…。






 07. ペット  【65文字】

 「人生〜、お手」

 無反応。

 「人生〜、伏せ」

 大きな欠伸。

 「お前いい加減俺らを家族って認定しろよ」
 「ホント、姉貴にしか懐かねぇんだから」


******
登場人物その4と5
真瀬(まなせ)と千空(ちあき) 17歳 流季の弟。一卵性双生児。
流季とは正反対に常にテンションが高い(…という設定でした)






 08.   【65文字】


 「じゃあ、私はここで」
 「んじゃ、下でね」

 いつものやりとりの後、階段へ向かう。

 エレベーターの浮遊感には、未だに慣れることができない。







 09. おとな  【65文字】


 信号待ちの車の助手席から、小さな男の子が手を振っていた。

 笑顔で手を振り返しながら思う。

 あの子の目に映る私は、どんな大人なのだろう?

******
キャラにあわないような気がして最初のを書き直したんですけど、こっちのほうができがよくないです。
 





 10. 食事  【65文字】


 「…別にトマトが食べられなくたって生きていけるわよ」

 シンクに捨てられた櫛切りのトマトはうらめしげに種を残しつつ生ごみ入れに消えた。


******
うちの大学は生ごみは流し場に流すようになってるんですけど、他のとこはどうなんでしょう?






 11.   【65文字】

 「本を全然読まないのと読みすぎと、どっちのほうが質が悪いんだか…」

 夏織は呆れた顔でこちらと机の本を見やり、大げさなため息をついた。








 12.   【65文字】

   聞きなれた電子音が夢を切り裂く。

 朝。
 目覚し時計はいつも非情だ。

 結末を迎えられずに途切れた夢の残滓を振り払い、私は朝の身支度を始めた。


******
夢じゃなくてむしろ朝になってしまいました。
装飾過剰癖はなんとかしたほうがいいと思ってはいるんです。






 13. 女と女  【65文字】

 私と彼女の関係は、友情とは少し違うものなのかもしれない。


 「深幸ー?置いてくよ?」


 でも、彼女が私の名を呼ぶ声が、私は、とても、好き。







 14. 手紙  【65文字】

 従姉から絵手紙が届いた。

 一面ピンク色のコスモスの花と、『精一杯咲いてるかい?』との添え書き。


 私も無性に、誰かに手紙を贈りたくなった。
 

******
登場人物その6
朝比奈さや佳(あさひな さやか)。流季の従姉。社会人。
これも設定倒れ。






 15. 信仰  【65文字】

 いい学校、いい会社、いい結婚。
 両親の説教はそんな話ばかり。

 馬鹿みたいだ、と思う。

 そんなもので私が幸せになれると信じているのだから。







 16. 遊び  【64文字】

 ごとん、と重い音がしてボールが床に沈み込んだ。

 レーンには1本のピン。

 鏡を見たら 今の私はいつにもまして仏頂面をしていることだろう。


*******
すごく苦戦しました。
燃料切れもありますが、わざと文章を変えようとして失敗したみたいな感じです。






 17. 初体験  【65文字】

 ナイフの音を合図のように皆は一斉に飛びのいた。

 「嫌ッ、くっさ…!」
 「し、死ぬ…!」

 初めての『果物の王様』はあまりに強烈な体験だった。
 

******
実のところ私ドリアン食べたことありません。





 18. 仕事  【65文字】

 慣れない営業スマイルは引きつりっぱなし。

 仕事とはいえ、酔っ払いの相手は非常に疲れる。

 時給、時給と自分を宥めつつ、私は少し後悔した。







 19. 化粧  【65文字】

 人は、女に生まれるのではない。女になるのだ。
 と、とある哲学者は言った。

 鏡を見る度、思い出す。
 私は、女になりそこなったのだろうか? 







 20. 怒り  【65文字】

 「真瀬、千空」

 俺達を見る姉貴の目が据わっている。

 「…あんた達には学習能力が無いみたいね」

 こと愛犬に関して、姉貴には冗談も通じない。


  ******
  これが真瀬視点なのか千空視点なのか私にもよくわからない(オイ)





 21. 神秘  【65文字】

 占いなんてバカバカしいとは思っていても、やっぱり気になるのが人情だ。

 12星座中最低の運気。

 テスト当日にこの宣告は、非常に気が滅入る。







 22.   【65文字】

 くしゅん
 誰かが噂している。

 くしゅん!
 誰かが悪口言ってる…?

 っくしゅん!
 誰か私に惚れてる?

 はっくしゅん!
 どうやら、完璧に風邪のようだ。


******
くしゃみは一に誉められニにそしられ三に惚れられ四つ夜風邪の引き始め、というのだそうです。





 23. 彼と彼女  【65文字】

 「いい笑顔しちゃってまー…」
 「流季ちゃん、幸せそう…」

 「あの顔を人生以外にも見せられたら『人間の』彼氏もすぐできるでしょうにねー」 


******
文章にバリエーションを増やしたいです。想像力貧困で…。





 24. 悲しみ  【65文字】

 庭の片隅に季節外れの蒲公英が花をつけていた。

 白くなった一本を摘み取る。

 一息で空に散れた白い綿毛は、風に流されてすぐ見えなくなった。


******
  何がいいたいのかさっぱりわかりません。ぐふっ





 25.   【65文字】

 キャンドルや入浴剤、さまざまなハーブのオイル。

 今日はどれを選ぼうか?


 自分へのささやかなご褒美。

 これがなければ生きている甲斐がない。







 26.   【66文字】

 蜘蛛の巣に絡め獲られた蝶が羽を震わせて?もがく。

 残酷な、というのは人間の傲慢。

 では、それを美しいと思う感情を何と呼んだらいいのだろう?


******
今読み返すと本気で恥ずかしいんですが。今すぐ消したい。





 27. 芝居  【65文字】

 人生の中で、私は様々な仮面を被っている。

 『本当の自分』も、やはり仮面の1つでしかない。

 人は、素顔をさらしては生きられない生き物だ。
 






 28.    【65文字】

 身体というものは、自分を閉じ込める檻のようだと思う。 

 この檻を砕けば、私は自由になれるだろうか?

 私の問いに答えられる者は誰もいない。


******

エネルギーが尽きてくるとどうしてもモノローグになっちゃうんです。





 29. 感謝   【65文字】

 「ありがとうございます」

 この言葉を真摯な気持ちで声にしたことはなかった。

 今更に、自分がいかに貧しい人間なのかを知り、涙がこぼれた。







 30. イベント  【65文字】

 文化祭が近づくと、大学中がそわそわし始める。 

 皆、祭りが大好きだ。

 イベントに乗り切れない私は、この季節にいつも、疎外感を感じている。 







 31. やわらかさ  【65文字】

 その言葉は、ナイフで突き刺すよりも簡単に私の心を傷つけた。

 後に残るのは、癒えない瘢痕。

 人は、こうして柔らかさを失っていくのだろう。







 32. 痛み  【65文字】

 耳に触れると、開けたばかりのピアスホールがチリチリと痛んだ。

 変わるためには痛みが必要だ、と自分が考えていたことに、今更気がついた。







 33. 好き  【65文字】

 広い海。白い百合。甘いチョコレート。

 冬の夜空。雨の降り始めの土の匂い。

 人生のふかふかの耳。

 これが私の好きな物。皆、私のお気に入り。


******
サウンドオブミュージックの某曲から





 34. 今昔(いまむかし)   【65文字】

 『昔はこんなに可愛かったのに』

 母さんは、古い写真を見てはため息を吐く。

 写真の少女は無邪気な笑顔で、私とは全くの別人のように思えた。




 35. 渇き  【63文字】

 走る。
 真っ直ぐな道を、ひたすらに。
 ただ、走る。

 今は頭を空っぽにして しまいたい。

 渇くほどに何かを欲したのは生まれて初めてだった。







 36. 浪漫  【65文字】

 『私の夢は火星に住むことです』

 小学校のアルバムに書いた夢。

 今でもまだ心のどこかに持っている。

 きっと、死ぬまで切り捨てられない憧れ。


******
どんな小学生だそれ…。





 37. 季節  【65文字】

 『流季ちゃんて、流れる季節と書くのね。素敵な名前』

 昔そう言ってくれたのは誰だっただろう?

 貴女のお陰で、自分が少し好きになれました。







 38. 別れ  【65文字】

 「さよなら」
 「じゃあ、また明日」

 いつもの別れの挨拶。

 本当は、明日会える保証なんてどこにもない。
 だから、別れる度に、私は願を掛ける。
 






 39.   【63文字】

 一つ欲を捨てれば、別の欲が増える。

 私に悟りは開けそうにない。

 欲にのまれてしまうのは馬鹿だけど、人生を 楽しめないのはつまらない。







 40. 贈り物  【65文字】

 親だからと いって無条件に尊敬できるわけじゃないけれど、今日だけは、素直に感謝したいと思う。

 今日は、私が両親から命を貰った記念日だ。






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